自社の塀にモルタル造形を施してもらいました。
塀などに塗ったモルタルを加工して、木や石積みを表現する工法です。
百聞は一見に如かず、まずは下の写真をご覧ください。
使用感のある枕木を塀の上に載せているイメージ
塀に石張りを施したようなイメージ
まだ、途中なのでわかりにくいかもしれませんが、ここからさらにエイジング加工と呼ばれる着色などを行えば、本物と見間違えるほどのクオリティになっていきます。
なぜ、本物を使わずにモルタルで造形していくのかについては、様々なメリットを挙げることが出来ます。
味のある古い壁を表現したり等のデザイン性を保ちつつ、仕上がりを変化なく長持ちさせる事ができる
細かくは後述いたしますが、やはり一番の理由はこれに尽きると思われます。
某テーマパークでは、世界観を表現するためにこの手法がふんだんに使われていたりします。
木材をモルタル造形した場合、作りたてなのに使用感があって味のある表現ができる
イメージに合った古材の入手難易度が高い事もありますが、そもそも古材なので雨風に晒される外部廻りだと朽ちていくスピードも速くなります。
その点、造形すれば素材はモルタルなので、木材よりも長持ちする事は明白です。
レンガ積みや石積みなどをモルタル造形した場合、全てセメントで施工できるので地震に強い
地震大国と言われる日本ならではの理由ではないでしょうか。
レンガや石積みで塀を作成すると、強度を保つために分厚い塀になってしまったり、崩れないようする為の補強など大変な工事になってしまいます。
造形の場合、内部を含めて全てセメントなので10~15センチくらいの標準的な塀の厚みであっても強度を保ちつつ、様々な表現できる事が可能となっております。
以上、如何でしたでしょうか、このように様々なメリットがご提供出来る工法となっておりますが、まずはご覧頂いた皆様に「こんな事も出来るんだ」と少しでも周知して頂けたら幸いです。